間が開いてしまいましたが、お次は「ニューガール」です。
「ダサかわ女子と三銃士」なんていう余計な邦題サブタイがついていますが・・・まぁそのまんまですね。
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●『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』FOXチャンネルにて
4月22日(日)放送スタート!
毎週(日)23:00~
クレジット:(c)2011-2012 Fox and its related entities. All rights reserved.
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(試写会資料より)
長年交際したボーイフレンドの浮気により、引越しすることになった20代後半女子のジェス。
引越し先に暮らすルームメイトは3人の独身男性:神経質なバーテンのニック、自称女ったらしのシュミット、ジムトレーナー一筋のコーチ。
彼らは失恋の痛手から干物オンナのように暮らすジェスに戸惑うが、彼女を元気づけようとパーティの話を持ちかける。
私が初めてズーイー・デシャネルを見たのは、不幸なことに(おい)
シャマラン監督の「ハプニング」でした・・・
その時に
「この子・・・大丈夫かな。 どこか悪いのかしら」という、非常に失礼な感想を持ったわけですが、今回その感想はそのままに、しかし
ジェスという役はまさにはまり役。ズーイーによってジェスというキャラがまさに生きて輝くという、こういうドラマはズーイーのパワーがものをいいます。
まさに女優の旬の輝きがドラマを照らすという、なかなか巡り合えない「生涯の一本」・・・
ヒロインもののコメディは、
ヒロインはどこか不安定でぶっ飛んでる方が愛されるという法則があるような。
ダマグレのダーマとか、サマンサWhoのサマンサとか。周囲がヒロインに振り回されながらも、ウザさギリギリのところでちゃんと行動原理に筋が通ってるので愛さずにはいられない、憎めないキャラだというところにちゃんと着地した設定と演技になっている必要があるわけですが・・・・
その点、ズーイー演じるジェスはそのギリギリのところが非常に絶妙です。
何しろ、すぐ歌う(自分のテーマ曲がある!)。すぐ踊る。すぐ叫ぶし泣くし、人の話は聞かないし思いつきで行動するし制御不能。しかも失恋したてだから最悪。
TV前を占領して散らかしながら「ダーティ・ダンシング」を繰り返し見ては、ずっと「I've Had The Time of My Life」をぐずぐず歌ってるオンナなんて、関わり合いたくないめんどくさい存在でしかないわけで・・・
そんなのをうっかりルームメイトとして選んでしまった3人の男たちにとっては不運としかいいようがありません。ジェスの親友のシーシーの方が、しっかりものだしナイスバディだしナンボかお近づきになりたい。
でも、なぜかジェスのことを放っておけなくなるわけです。鬱陶しいのに。また関わってしまったらウザイことになるのに、一緒に歌ってしまうのです。
なぜ?
それは彼女がジェスだから。そういうものなのです。それが彼女ら「無敵のコメディヒロイン」のマジックなのです。彼女は彼女であることだけが答えなのです。
そんな無敵のベイビーを見守ることになったスリーメンは、女の扱い方を知らずすぐ怒鳴ってしまう「コーチ」、女だらけの職場でムダに女の扱い方に自信がある自称たらしの「シュミット」、そして失恋したての「ニック」の3人です。
そうすると・・・一人ノーマルな感じのニックが、ジェスとの恋の行方がくっつきそうでくっつかないポジションに決定かな、と容易に予想できそうな。
きっとすれ違いにすれ違いまくって引き伸ばされることでしょう。
「ニックとジェスが寝る」までがドラマの折り返し地点・・・だと予想してみる。
でも、私はノーマルなニックよりシュミットの微妙にお馬鹿なたらしキャラが好きだな。女性を見るとアピールするためになぜかムダ脱ぎするとか、お馬鹿発言連発するのでそのたび罰金取られてるとか・・・男性陣の中でも彼が一番キャラが立ってると思います。多分この先、彼はゲイだと勘違いされるみたいなストーリーがありそうな、そんな予感がするとこも好き(どういう)。
とはいっても見た目の好みは断然コーチなんですが。三人のバランスはなかなか良さげです。ジェスをどう扱っていいかわからないながらも、温かく支える三人のパパって感じで。むしろ珍獣を飼ってしまった大騒動みたいではありますが。
でも、三人の男性がルームメイト募集して、そこに女子が、って・・・アメリカではそういうシェアはアリなんでしょうか。普通に危ないし普通に破綻しそうなのになぁ。
・・・ところで、コーチの鬼軍曹的なキャラはモラハラちっくでアメリカでは受け入れられるのかなぁ、極端な二人を配置したらニックだけ安牌ってのもちょっと安易だなぁ・・・と思ったら。
どうやら私の懸念が当たったのか、
2話目でコーチはチェンジされてしまうようです!
うひゃぁ、
シビアだよハリウッド!!この「2話目でチェンジ」ってあまり珍しいことではないわけですが(さすがに主人公は変わらないけど、準主役級が変わるくらいは見たことあり)・・・でもこれ俳優さんが悪いわけじゃなくて、設定に忠実に力いっぱい演じたら視聴者に嫌われたっていう?だとしたら本人にしてみたらなんとも言いようのない切ないパターンですね。
でもコーチ役の俳優さんはその後、エリシャ・カスバート(「24」のキム)主演のコメディのレギュラーが決まって、そっちは続いているようなのでよかったよかった。
2話目から登場するらしい「ウィンストン」というキャラによって、ドラマがどんなふうに変わっていくのか・・・でもジェスはジェスだから相変わらずぶっ飛ばしていくのだと思います。
春からのスタートですが、フレンズみたいな
「ちょっと大人になりきれない大人のラブコメ」がお好きな方におすすめです!
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【
脇俳優チェック 】
◆ニックの元カノキャロライン .... Mary Elizabeth Ellis
「コールドケース」第6シーズン12話「暗証番号」では、被害者のエドが車を修理したシェリー役。唯一エドの金に興味を示さなかった彼女に、エドは獣医になるための進学資金を遺していたのだった。
「Dr.HOUSE」第3シーズン6話「ケ・セラ・セラ」では、死亡宣告から息を吹き返し昏睡状態で運ばれた270キロの巨漢のジョージの、部屋の鍵を預っていたソフィ役。キャメロンを部屋に案内しジョージの暮らしぶりを語るが、キャメロンはその孤独な生活にハウスをダブらせる。
夫は「サード・ウォッチ」でボスコの弟マイケル役を演じていたCharlie Day。
◆ジェスのデートをドタキャンしたピーター .... Jack Yang
「BONES」第6シーズン10話「模倣の果て」では、チャイナタウンで漢方薬局を営む薬剤師のミン役。身元不明の被害者がつけていた漢方の護符から彼にたどり着くが、実は被害者は彼の婚約者ジェニーだったことから捜査の過程で容疑をかけられることに。
「CHUCK」第2シーズン14話「チャックVS親友」では、アンナの新しい彼氏ジェイソン・ワン役。インターセクトで彼が危険人物だと判明し、チャックはサラと一緒にジェイソンに接近するよう指令を受ける。アンナ&ジェイソンとカップル同士仲良くなるが、それをモーガンに見られて友情にひびが。
「NIP/TUCK」第4シーズンでは、売春組織の元締めジョーンズを脅すアジアンマフィアのリーダー格であるチヨ役。
「フリンジ」第2シーズン9話「密航船」では、密航船の生存者メイ・リンについてピーターとオリヴィアに説明してくれた中国領事役。
「グレイズアナトミー」では、みんなの行きつけ「ジョーの店」のバーテンであるジョーの、ゲイの恋人ウォルター役。初登場は第2シーズン9話「感謝祭の夜に…」。メレディスの家に感謝祭で招かれたのにメレディスたちがモメて料理どころではなく、何も食べられずに帰った。第3シーズン終盤では二人で養子をとろうと代理母に依頼するが、双子を妊娠した代理母が危機に。
「CSI:マイアミ4」5話「ペントハウススイートの情事」では、銃器担当ラボ役。銃器ラボなのにウルフは彼に足跡の解析をさせたのだった。
「カシミアマフィア」では、ミアがお見合いで紹介されて付き合ったジェイソン役。
◆4人を追い出したウェイトレス .... Hayley Marie Norman
「CSI:マイアミ9」12話「ダービーガールの死に様」では、被害者コニーが死の直前、ローラーゲームの試合中に小競り合いを起こしていたため事情を聞かれた敵チーム選手オリヴィア役。
◆タクシードライバー .... Steve Bannos
ジェスが裸コートで乗り込んだタクシーの運転手。
オフィシャルサイトあり。
「フリークス学園」では、何を教えてるのかよくわからないコーチェフスキー先生役。
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