【 スターチャンネルHPエピソードガイドより 】
“壁”の反対側で謎の生物に襲われたと訴える“冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)”の脱走者が捕えられ、ウィンターフェル城に連行される。
領主エダード・スタークが不穏を感じた矢先、王ロバート・バラシオンの側近“王の手”の訃報が入り、エダードを後任にするため王一族がスターク家を訪れることに。
一方、復権を目論むターガリエン家のヴィセーリスは、騎馬民族ドスラク人の王に妹を嫁がせようとしていた。
再度一話目をちゃんと視聴したので、原作を読んでいない人のために、名前を呼ばれなかった家臣を含めて
「名前の付いている」キャラクターについて説明をつけてみた。
名前については、吹き替え版ラストで声優クレジットのところに載っていたキャラクター名にそってみた。
この物語は、始まる前の前提がものすごく長い上に、ドラマとして語られていない既定の部分がとても重要になってくるので、さらっと語られている「過去」については聞き逃してはいけない。
ロバートとサーセイ、エダードとキャトリンの二つの夫婦は、本来は結婚するはずではなかった2組だった。
ロバートが地下の墓所でエダードに
「妹君が生きていれば、血でも結ばれる運命だった」と語っていたように、エダードの妹(リアナ。2話目で名前が登場)がかつてはロバートの婚約者だった。
さらに、キャトリンはエダードではなく、エダードの兄(ブランドン。ブランはこの亡き兄の名前をもらった)の婚約者だったのだ。このことが2組の夫婦には常に重くのしかかっている。
キャトリンがエダードが「手」になることを止めるために言った言葉、
「お父様とお兄様は南へ召しだされ、どうなりました?」に見られるように、キャトリンの中にもどこか常に忘れられない恨みが存在しているのだ。
その、エダードの父、兄、妹を奪った仇がテーガリアン家の王=狂王エイリスで、その仇討ちをしたことがロバートの王位簒奪になり、そしてターガリエンにとっては奪われた王位を奪還するために、デナーリスの売られるような結婚につながっていくわけだ。
ドラマで初めてこの世界に触れて、色々端折られた中でそこまでちゃんと消化できるのかどうか、ほんとに心配なくらいざっくりしてるので、世界観に圧倒された熱が落ち着いて冷静になった後は、ストーリーの把握に迷う人が続出しそう。
たくさん出てくるキャラクターで、七王家に血統が連なる人々はそれなりに台詞内に名前が出てくるのだが、家臣たちはほとんど呼ばれない。
そのあおりで、今後重要になってくるであろうと思われるのに基本的な説明がばっさり切られているのが
シオン・グレイジョイ。ロブやジョンと年が近くて常に一緒にいるが、名前が呼ばれない青年だ。
処刑のシーンでエダードの剣を持っている役目をしていたり、エダードの周りで侍者的な役割をしている彼。散髪のシーンで軽口を叩いていたりもする。
原作では彼がスターク家にいる事情について1話目の範囲できちんと説明されているのだが、そこの部分がきれいにすっ飛ばされていた。
グレイジョイ家は七王家のひとつだったのだが、ロバートに反乱をしかけて滅ぼされ、生き残りのシオンがエダードに後見されて養育されてきた。戦国時代の人質のような存在だ。
原作だと常にチャラチャラしてなんでも笑い飛ばす性格で、その軽さをジョン・スノウがいたく嫌っている。
ジョンはジョンで「落とし子」としての居場所のなさを感じているわけだが、シオンはジョンよりもさらに誰とも血のつながりがなく、反乱者の子として浮き草のような立場を余儀なくされている。
そういう表面には現れない確執の説明をドラマではすぱっと全部落として、しかしシオンの性格について、ロブに命令口調で言われて
「お前に従う義理はない」と反発した一言で表しているので、ハードルが高いにも程がある。
・・・まぁ今後重要になってくるって言っても、相当先だが・・・(シーズン2以降です)
そんな感じで、さらっと流してしまいそうな台詞ひとつひとつに、実はとても重要な要素が含まれていたりするので、ひとつひとつおろそかにせずに読みとっていく細密画のような作業がこれから始まるわけで・・・
七王国の世界にようこそ・・・
「冬、来たる」ですよ。
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【スターク家】◆ エダード・スターク
ウィンターフェルの城主でスターク家の当主。スターク家の紋章はダイアウルフ、一家の格言は「冬来たる」
◆ キャトリン
エダードの妻で、元はタリー家の出身。五人の子供がいる。
本来はエダードの兄ブランドンの婚約者。
◆ ロブ
エダードとキャトリンの長男。キャトリンの目配せでいたずらをしたアリンを寝かしつけるなど、落ち着いた兄としてふるまっている。
◆ サンサ
エダードとキャトリンの長女。ジョフリー王子との縁談に浮かれている。
◆ アリア
エダードとキャトリンの次女。おてんばで手芸よりも武芸の方が好き。
◆ ブラン
エダードとキャトリンの次男。城壁登りが得意。
◆ リコン
エダードとキャトリンの三男。まだ幼くて武芸の練習も見守るだけ。
◆ ジョン・スノウ
エダードの落とし子(私生児)で、ロブたちとは兄弟同然に育っているものの、エダードが彼の母親について語らないため、キャトリンに憎まれている。
自分の居場所を求めてナイトウォッチを志す。
◆ ベンジェン・スターク
エダードの弟で「壁」のナイトウォッチをつとめている。ジョンを「壁」に誘う。
◆ シオン・グレイジョイ
親の反乱によってスターク家預かりになっている存在。処刑の剣持ち係などスタークの家臣のような存在ながら、理髪シーンでロブやジョンと兄弟のように軽口を叩き合う。
しかしダイアウルフを殺そうとしたのをロブに止められた時反発したように、ロブたちに対しては屈折した心理を抱えている。
◆ 学匠ルーウィン
スターク家の実務担当のようで、キャトリンにティリオンの部屋のろうそくについて指示されている。
夜中にライサの手紙を持って寝室に来たのも彼。
◆ ロドリク・カッセル
スターク家の家臣。もみあげを結んであるのが特徴。エダードにつき従い、逃亡者の処刑にも立ち会う。
◆ ジョリー・カッセル
原作ではロドリクの甥。処刑についてきていたようで、ダイアウルフ発見のシーンに出てくる肩までの長髪男子が彼。
◆ 司祭女モーディン
サンサとアリアの養育係で、サンサの刺繍の出来を絶賛。
【バラシオン&ラニスター家】◆ ロバート・バラシオン
七王国を束ねる王。昔は歴戦の勇者だったが、今は酒と過食ですっかり太っている。
かつてエダードの妹と婚約していたが、ターガリエンに殺害された恨みから王座を簒奪。
◆ サーセイ
ロバートの妻。ラニスター家の出身で、ジェイミーとは双子かつ愛人。
息子ジョフリーの下に王子と王女が一人ずついる。
◆ ジョフリー
バラシオンの第一王子。ロバートがサンサとの縁談を提案した。
◆ ジェイミー・ラニスター
サーセイの双子で、ラニスター家の長男。美貌で有名。
(原作では、ターガリエンの王との戦いで彼が王を殺害したため「王殺し」の異名を持つ)
◆ ティリオン・ラニスター
ラニスター家の二男。低身長症で「小鬼のインプ」と呼ばれている。
コンプレックスから高い知性を磨き、女好きとしても知られている。
◆ ハウンド(サンダー・クレイゲン)
ジョフリーの護衛で、猟犬の兜をかぶって顔半分のやけどを隠している。
二日酔いのティリオンに軽口を叩くシーンでは、原作では見られない気のきいたことを言っている。
【ターガリエン家】◆ ヴィセーリス・ターガリエン
ドラゴンの子孫と言われるターガリエン家の生き残り。
冷酷な性格で、唯一の目標である王家再興のために妹をドスラク人の王ドロゴに嫁がせ、軍事協力をさせようともくろむ。
◆ デナーリス
ヴィセーリスの妹で、ターガリエン家の末娘。
唯一の血縁者の兄に虐げられて、言いなりにドロゴに嫁ぐ。
◆ カール・ドロゴ
ドスラク人の王。「カール」は「王」の意味。デナーリスは王妃なので「カリーシ」と呼ばれる。
◆ ジョラー・モーモント
デナーリスに本をささげた男。かつてターガリエン家に仕えていたと自称。
◆ イリリオ
豪商で、王家復興後の見返りのためにヴィセーリス兄妹を養っていた。ドラゴンの卵をデナーリスに献上。
【アリン家】
◆ ジョン・アリン
「王の手」としてロバートに仕えていたが熱病で急死。ロバートとエダードの師として二人を育てた。
キャトリンの妹ライサを妻とし、息子が一人。
【その他】◆ 娼婦ロス
ティリオンの相手をした娼婦。
◆ ウェイマー・ロイス(原作での名前)
冒頭のナイツウォッチ三人組のリーダーで、高慢な貴族の子弟。
◆ ウィル(原作での名前)
冒頭のナイツウォッチ三人組の若者。脱走してエダードに処刑された。
◆ ギャレッド(原作での名前)
冒頭のナイツウォッチ三人組の中年の男。壁に戻ろうと提案した。
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こんにちは。ブログを引っ越しました。
ほったらかしのブログとはいえ、消えるかもしれないと思うと悲しいので引っ越しました。linkチェックすると消えてるブログがちらほらと。。。いつの間に。。。けっこうさみしいものです。世の中はFacebook,LINE,twitterなのかなあ。。。
そんな中くまぷーさんのブログを久しぶりwwwに見て感激。読み応えある記事をずっと読んでました。良記事すぎます。なんでお邪魔しなかったのかなあ。他の海外ドラマのブログもぜんぜんみてないここ2年、何してたんかなあと思う今日この頃、と夜中遅くに愚痴ってごめんなさいw
取り急ぎ引っ越しのご挨拶でした。
お引っ越しおめでとうございます!&お疲れ様です&いつもお世話になっております。
ブログは、ほんと続けていくのはしんどいかもしれないですね。
私も自分でハードルガン上げしてしまったので、ほいほい書けなくなってしまって…
もうブログはやめちゃう人多いかもしれませんねー。さびしいことです(ってお前が言うなですが)
お互い頑張りましょう~。
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